2011年05月31日

学校給食を巡る社会的環境

  既にお話しましたように、私は本年3月まで早大文学部教育学コースに在籍しておりました。その関係で、学校給食について調べることが必要となり、BEWA(ビジネス英語ライティングアカデミー)開設当初、受講生さんに、給食に関するアンケートのご協力をお願いし40通の回答を頂きました。ご協力頂き大変感謝しております。以来、多くの受講生さんより結果についてご質問等もあり、今回、集計結果についてお話しようと思います。このブログで、“なんで給食”、とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、結構面白いかもしれません。何でも、食べてみなければ分かりません?

回答者:40名:平均誕生年1975年
 1)給食で 好きだったメニューと嫌いだったメニューについて
  好きだったメニュー
   ・カレー(10名)
   ・揚げパン(8名)、きなこ揚げパン(2名)
   ・ソフト麺(5名)  
   ・スパゲッテイ(4名)、ラーメン
   ・ハンバーグ
   ・クリームシチュー
   ・鳥のから揚げアーモンドチップ和え、豚肉のしょうが焼き、かやくご飯
   ・焼そば、自分で作る手巻き寿司
   ・グラタン
   ・フルーツヨーグルト
   ・わかめご飯
   ・サバの味噌煮 
   ・サンドイッチ
   ・コーヒーロール
   ・クロワッサン
   ・ミルメーク(牛乳に溶かす粉末:コーヒー牛乳のようになる)
   ・オレンジジュース、冷凍みかん 
   ・クリスマスのときのローストチキン、ケーキ
   ・ひな祭り等イベントの際のメニュー(ちらし寿司、蛤澄汁、雛あられ)
  
  嫌いだったメニュー
   ・(生ぬるい)牛乳(5名)、ヨーグルト  
   ・揚げパンと一緒に出たフルーツヨーグルト(肉の脂の塊が良く混入)
   ・鯨肉の甘辛揚げ
   ・鯨のオーロラ煮(鯨の肉を甘いケチャップで炒めたもの。おわん一杯に盛られて
    いる)
   ・サバの蒲焼 
   ・レバー
   ・きゅうりの浅漬け
   ・うぐいすパン)、きなこパン、ぶどうパン
   ・大豆の煮物、煮物
   ・冷えて固まった麺類(冷え固まった麺に少しの汁やソースをかけて食する)
   ・ゆで卵、ピザトースト 
   ・ミックスベジタブル(コーン、人参、グリーンピース)
   ・グリーンピースご飯
   ・わかめともやしの酢の物、きゅうりと竹輪のカレー炒め、等、良く分らない組み
    合わせの和え物や炒め物
   ・プリン
   ・デザートとして出た丸ごと一個の大きなトマト
   ・冷凍みかん

2)給食は必要と考えるか?
  一名を除き、全員が給食は必要との回答。
   給食が必要な理由:
   ・都市部では給食がなければファーストフード中心の昼食となりそう
   ・子供の栄養バランス。親の負担軽減
   ・楽しい時間・場の共有
   ・配膳、給食委員の低学年への援助等。集団活動への配慮等
   ・給食は皆で同じものを配膳して同じ部屋で食べ、片付ける。付け焼刃のキャリア
    教育よりも遙かに効果的と思う、等。

3) 給食に対する今後の要望
   ・食材の姿や調理方法を見学し食に纏わる子供の意識を深める
   ・食の大切さと食文化を学べるようにする
   ・食物アレルギーに対する対応
   ・食事のマナーを学ばせる(猫背、肘をつく、足を組む、等々)
   ・食べ合わせや見た目に注意した献立の提供
   ・季節を感じられるメニュー
   ・子供達にも何らかの選択肢を提供してほしい(飲み物、パン、ご飯等)

4)ご飯について
  ご飯を提供することについては、全員が賛成している。給食にご飯がでた頻度は週1~2
回が多く、週の半分程度というのもあった。秋田県横手市横手南中学校では炊いた地元米
が(あきたこまち)だけがセンターから毎日運ばれ(他は自校式)、赤いプラスチックの
弁当箱に一人分ずつほかほかの状態で入っておりとても美味しかったとのお話や、 
  http://yokotenanchu.blog48.fc2.com/blog-date-201003.html
 地産の米を用いていたためにとても美味しかった(富山県新川郡入善町)とのお話もありまた。ご飯推奨の理由としては、箸の使い方を覚える、パンだけだと飽きる等がありました。しかし、「ご飯と牛乳の取り合わせには納得が行かない」との誠にごもっともなご意見、「給食では古米を食べたので美味しくなかった。美味しいご飯であれば給食にだしたほうが良い。不味いご飯だと残してしまい、食料問題や躾の麺で問題になるのではないか」とのご意見もありました。給食は不必要とのご回答は一名のみでしたが、その理由は給食費不納の人がクラスに数名あった為とのことでした。しかし、その方も「給食は皆と食べのるが楽しく好きであった」、ご飯も「出るほうが良い」とお答えです。

5)解答例に見る理想の給食、最悪の給食:
   理想の給食
    カレー(ご飯は地産のアキタコマチ)、揚げパン、オレンジジュース
   最悪の給食:
    鯨のオーロラ煮、グリーンピースご飯、ぬるい牛乳

まとめ
 回答を頂いた40名の内、一名を除き全員が給食は必要と考え、31名が給食は「好きであった」と答えています。また、給食を嫌った方達も「親の立場を考えれば給食は必要」との回答を頂きました。ここで、給食を嫌った方たちにほぼ共通する理由として、体調、病弱等に対する配慮を欠いた完食の強要があったことを付記致します。  
 今回のアンケートの結果から考えますと、給食は既に日本の文化の一部となっていて、最早、学校給食制度そのものの是非を問うのではなく、その在り様の改善が課題との印象を受けました。
 ご飯と牛乳の取り合わせの具合の悪さや、又、わかめともやしの酢の物、きゅうりと竹輪のカレー炒め等、アンケートで指摘された「良く分らない組み合わせの和え物や炒め物」等に対する批判が存在する一方、秋田の中学校でのアキタコマチの給食には微笑ましいものがあります。
  アレルギー、国際性への対応、或いは、米、地産品の提供、食の季節性、食文化の継承、安全性、等、様々な問題が指摘されました。「私の時代は躾の意味もあり全員完食などの指示があったものの、現在は給食を通じて躾を行う雰囲気はなく、給食費を無償にするようなことになれば、どうせタダだからまずいものは残したっていいと思う人も増える筈」とのご意見もありました。
  しかし、学校給食は既にこの国の文化の一部となっているように思われます。その発展を望みながら、私個人としては、学校給食は無償化すべきものであろうと考えています。

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2011年03月03日

教育勅語とは

 教育勅語は1890年(明治23年)に明治天皇の名の下に発布され、その後、戦前までこの国の教育の根幹として機能致しました。戦後1947年(昭和22年)、日本国憲法の精神に基づき(旧)教育基本法が施行され、その旧教育基本法も2006年(平成18年)に大きく改正され、教育界のみならず広く論議を呼んでいることも、ご承知おきのことと存じます。
 ここでは教育勅語の原文とその訳文をみてみたいと思います。

ヘ育ニ關スル敕語
 朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニコヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテヘ育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シコ器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ實ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其コヲ一ニセンコトヲ庶幾フ
明治二十三年十月三十日
御名御璽

教育勅語の口語文訳
 私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。 
  国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。
  このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。
                              〜国民道徳協会訳文による〜
                     注:上記訳文は
                     http://www.meijijingu.or.jp/about/3-4.html
                     明治神宮ウエブに掲載されております。

 「〜皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニコヲ樹ツルコト深厚ナリ我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世々厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ〜」と、ひたすら当時の児童は暗記させられたとのことですが、この文章には、人を酔わせる独特の響きがあるように思われます。尋常小学校が4年制より6年制と延長されたのは1907年(明治40年)とのことですから、教育勅語が発布された1890年(明治23年)当時、欧米列強からの圧力に抗すべく、富国強兵を図り、国民の教育を推し進める為に、明治政府がいかに腐心していたかについては容易に想像できそうです。 
 法の変遷と、時代的な背景、歴史的な流れとは表裏一体を成すものでしょう。よく理解するには、相当の勉強が必要とされそうです。

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2011年02月15日

早大文学部(教育学コース)最後のゼミ発表

  四年前に卒業した早大二文(文学言語系専修)では、演習科目の履修は必須ではあったものの、多少の社会人学生を意識してか、学習が個人の領域に収斂するように意図されていたように思われます。早大二文は数年前に廃止されましたが、履修可能な科目(群)は極めて広範で、その気になれば何でも学ぶことができ、私にとって二文はリベラルアーツのパラダイスといえました。
  二年ほど前、早大文学部にも、そのつもりで学士入学試験を受験し入学したのですが、必須のゼミは対人(学生間)コミュニケーションを強く意図したものが圧倒的に多く、これまで相当の覚悟をしながら出席して参りました。そのゼミも、いよいよ今日、最後の発表となります。
  サラリーマン生活を続けながら、52歳で始めた第二の学生生活(中大法学部通信教育コース・早大二文・早大文)も、本日をもって卒業となりそうです。降り積もった雪は、深さ五センチ強というところでしょうか。先ほど、玄関と台所のドア前の雪かきを済ませておきました。今日は転ばないように注意して高田馬場に向かいます。中央線も、既に普通に動いていることでしょう。

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